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平成24年 「陶ヶ岳体験登山」報告書 |
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1. 事業名 |
陶ヶ岳体験登山 |
2. 年月日 |
2012年4月14日〔土〕 |
3. 場 所 |
山口県セミナーパーク、陶ヶ岳、火の山 |
4. 天 候 |
快晴 |
5. 参加者 |
山口県ひとづくり財団 県民学習部 濱田さん 土田さん
山口県山岳連盟 坂口 細川 江本 水廣
一般参加者 50名
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公益財団法人山口県ひとづくり財団の主催する「陶ヶ岳体験登山教室」は毎年春と秋の2回、セミナーパークを中心に開催されています。
山口県山岳連盟では、毎回、講師陣を派遣し、教室の運営へ協力させていただいています。
昨今の自然志向と健康づくりへの関心が高いこともあってか、毎回すぐに定員いっぱいのとなり、今ではキャンセル待ちもでる人気講座となっています。
今年も小学生から78歳まで幅広い年齢層の参加者に参加いただきました。 |
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研修内容 |
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開講挨拶のあと、遭難対策委員長の坂口より「疲れない山の歩き方」の講義を行いました。
登山初心者や未経験者(あるいは経験から)には、「山登り」=「疲れる」という図式がイメージされ、「登山はムリムリ」と敬遠される方も多いのではないかと思われますので、まずはちょっとした心がけでラクラク登山が出来ることを説明するのが目的です。
私自身も登山を始めたころは、リフレッシュのつもりの休日登山で疲労困憊、翌日の仕事に差し支えるということも度々ありました。しかし、登山にもちょっとしたコツみたいなものがあって、足の一歩の運び方、休憩や水分の取り方、歩くペースなどのコツをつかむと意外と楽に、どんな山でも登れてしまうということがわかってきました。
講義では、そのコツとポイントが様々な観点から説明されています。 |
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レスキューシートの活用方法 |
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一時間の講義ののち、いよいよ外に出て、陶ヶ岳登山に出発。
まずは、みんなでストレッチ体操を行い、体に「今から動きますよ」という合図を送ります。ストレッチのコツは「息を止めない」「反動をつけない」ことです。
心配された天候の方は、明け方まで開催が危ぶまれるような雨模様でしたが、出発前にはすっかり雲もとれ、またとない登山日和に恵まれました。
最初はゆっくりしたペースで、登山口へと移動し、途中の水場で、水分補給と衣服調整のための休憩を取り、陶ヶ岳肩の広場へつきました。
今年は、長かった冬のため、広場に咲く山桜が我々を待っていてくれ、疲れを癒してくれました。 |
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いよいよここから陶ヶ岳頂上直下の急坂に入り、ロープや木の根を頼りに登るようになるため、参加者は慎重に登っていきます。
まもなく頂上に着き、360度の展望にたくさんの参加者から歓声があがり、景色を眺めながら昼食を取りました。
食事のあと、地図の読み方の勉強を行い、一人ずつ、陶ヶ岳南方に見える「大海山」に地図とコンパスをあわせての山座同定を体験してもらいました。 |
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火の山山頂からの絶景 |
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陶ヶ岳から先は、火の山への縦走組と下山組とに分かれて出発。
縦走組は何度かのアップダウンを繰り返した後、火の山山頂へ到着。山頂の大岩からは、阿知須方面や名田島干拓地の中を流れる椹野川などの大展望が開け、手元の地図に重なるのを楽しみました。
下山開始前に三角点についての説明があり、三角点の等級は標高によらないこと、最近はデータが入ったICチップが埋め込まれていることなど興味深い話が聞けました。
火の山からセミナーパークへの下山コースは、岩と真砂土で滑りやすく、思わず腰がひけて重心が後ろになってしまいがちです。
しかし、下りでのポイントはフラットに足をおろし、ゆっくり体を沈める感じで体重移動するのがコツで、実は登りより下りのほうが難しいのです。
ほぼ、予定の時刻に全員無事にセミナーパークへ下山し、最後にストレッチ体操をして、解散しました。 |
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参加者全員での記念撮影 |
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感想 |
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天気にも恵まれ、心地よい疲労感を感じるさわやかな一日でした。
登山において、疲れずに歩けるということは、山をしっかり楽しむことができると共に、安全登山のうえでもとても大切なことです。
「山登りのコツ」は山行回数を重ねるごとに、少しずつ入手できていくものだと思います。今日の一歩をきっかけに自分にあった登山を始めてみていただければうれしいと思います。 |
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( 記 山口県山岳連盟 下関山岳会 水廣真紀子 ) |
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