開催年月日 |
平成30年 7 月8日(日) 9:00~16:00 |
研修場所 |
山口県セミナーパーク「研修室」 |
講 師 |
山口県山岳・スポーツクライミング連盟山岳上級指導員と遭難対策委員会メンバーを中心に構成したメンバー:20名。
(小林、武永、山根、江本、細川、大岡、池本、水廣、高田、林、関原、
藤井(信)、藤井(淳)、野田、森田、森、橋本、大野、泉屋、吉武) |
受講者 |
7月8日(日) : (受講者総計:80名)
・山口県山岳・スポーツクライミング連盟会員:28名
(山口山岳会、HC山歩、周南山岳会、宇部山岳会、下関山岳会)
・高体連 参加者:40名
・一般(未組織) 参加者:12名 |
研修内容 |
1.開会の挨拶 (小林会長)
(1) 座学研修 (9:00~11:40)
① 遭難と遭難防止について
② 遭難の現状(道迷い)、登山計画書
③ 登山装備、ウエヤー
④ 低体温症への対応
⑤ 登山でのセルフレスキュー(応急手当)
⑥ 山岳保険、遭難時の対処方法、緊急時の連絡方法
(2)実技 (12:45~16:00)
・4グループに分かれて、以下の4単元を各40分間、参加者全員が順番に体験した。
① ツェルトの利用法、ツェルトビバークの方法、サバイバルシートの活用等
② 基本的なロープワーク、フリクションノット、それらを応用した簡単な岩場での安全な登下降、確保方法。簡易ハーネスの作り方と背負い搬送方法。
③ 3SABCDEとケガの処置と対応方法
④ 低体温症の対応方法 |
おわりに |
「安全登山講習会」は、毎年本格的な夏山シーズン前に安全登山の啓蒙と安全登山知識や技術の確認のために実施しています。
梅雨のさなかであるため実技講習などの実施については天候に悩まされることも少なくありません。
今年は豪雨水害の影響を受けて、公共の交通機関が一部運休していることもあり、当日になってのキャンセルも何件かありました。それでも講師を務める岳連加盟会員を含めた100名が参加して登山の安全について学ぶことが出来きました。
この講習会では、登山のレベルや経験年数に関わらず登山行為は常に危険が伴うことを念頭に、遭難しないための登山技術と、登山中に発生するアクシデントにも適切な対処ができて無事に下山できるように基礎的なレスキュー技術についても身に着けていただくことを目的にしています。
インターネットの普及により登山情報が氾濫している中でも無知な登山や無謀な登山は散見されます。
少なくとも「登る前から遭難する」ことのないように、知識や技術を持った者が集まり、機会を設けて新しい知識や技術について検証したり学ぶことは大切なように思います。
1日の講習で学べることは限られていますし、すべてを理解できるとも限りません。また理解できても実践できるものでもありません。
身について役に立つものにするためには何度も繰り返し学ぶ必要がありますので、これからも安全登山に関する学習の機会を提供できるようにこのような取り組みを続けていくことを考えています。
今後もこの「安全登山講習会」が、登山者の皆さんが安全で楽しい山登りを続けるお役に立てることを願っています。 |