1.主 催 |
山口県山岳連盟 |
2.日 時 |
平成27年12月6日(日) 9:00~16:00 |
3.場 所 |
山口県セミナーパーク 215号研修室 |
4.参加費用 |
¥500
配布資料:
地形図、DVDディスク(国土地理院電子地図の印刷方法、コンパスの使い方、GPSの使い方など)、GPS定規(緯度経度情報から地図上の場所特定の補助具) |
5. 使用した用具 |
① ベースプレートコンパス(シルバーコンパス)
② 筆記具
③ 定規(30cm 以上)
④ A4版程度のハードボード(クリップボード) |
6.研修スケジュール |
(1)座学(9:00~12:00)
①地形図の基本的な読み方
②地形図の利用、加工方法
③国土地理院地図(電子地図版)の印刷方法
④カシミール3Dによる印刷方法
⑤新旧地形図(紙地図)の違い
(2)実技(13:00~14:00)
①地形図とコンパスによるナビゲーション、コンパスによる目的地方向の設定、現在地確認、山岳同定方法。
②地形図とGPSによるナビゲーション当日セミナーパーク周辺1/25,000 地形図を配布、地形図の整地方法。
(3)座学Ⅱ(14:00~15:30)
①ナビゲーション用地図の作成方法
②GPS軌跡ログの読み込みと加工方法
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7.講師
参加者 |
細川 功(山岳連盟遭難対策委員)
周南AC;10名、HC山歩;8名、宇部AC;2名、
下関山岳会;2名、山口県山岳連盟;1名、一般4名、計27名(含む講師)
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8.研修内容 |
(1) 登山に必要な地図について。登山には国土地理院・1/2.5万地形図が基本でこれは登山活動には必須で、同時に磁気コンパス必須の用具である。その入手方法は種々あるが、一つは国土地理院発行の1/2.5万紙地図、その他として同縮尺の個人的に作成した印刷地図、登山専用に発行された市販地図などがある。ここでは国土地理院発行の1/2.5万-紙地図を中心に利用・加工方法を学習した。地形図へ緯線経線、緯度経度、磁北線の記入方法について、尾根線、谷線記入を実施。
(2) 地形図の構成および読み方
地形図の構成とその読み方、特に登山活動で主に使われる記号や地形図に書かれた三次元情報の読み取り方を学習した。
(3) 磁気コンパスおよびハンディーGPSコンパスモードの使い方
地形図と合わせてコンパスを使う場合のセッティングについて解説した。
(4) 地形図と磁気コンパスおよびGPSコンパスを使ったナビゲーションをフィールドで歩行しながら実地体験した。GPS定規の使い方を学ぶ。GPS緯度経度情報から地図上の位置の特定方法、またその逆の地図から緯度経度情報を読み取る方法の実習。
(5) 登山用地形図の印刷方法、カシミール3Dの応用方法
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9.まとめ |
(1) 近年、登山に於ける「道迷い」に起因する事故が多く発生、本講習がこれらの事故を抑制し、安全登山の一助になれば幸いである。
(2) 読図は登山活動の基本で有り、これらの技術はベテランでなくても容易に学べることであり、日頃の登山では常に読図を心がけて活動して欲しいものである。
(3) 登山活動には地図が必携であり、同時にコンパスをセットで携行してほしい。インターネットの普及により、国土地理院のホームページから容易にダウンロードし、地形図の作成が可能な環境である。これらを使って、登山にはいつでも地図を携行する習慣を付けて欲しいと希望する。
(4) 今回は机上学習を主体にしたが、来期は現場での読図に多くの時間を振り当てた形で開催企画を予定する。 |
10.配布資料 |
以下に配布資料の明細を示す。
① 陶ヶ岳周辺地形図
② GPS定規
③ 読図、地形図作成、
コンパス利用のための資料(DVD)
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資料名 |
1 |
GPSカシミール3D操作 |
2 |
GPSフォーマット |
3 |
Map Cutter操作 |
4 |
コンパスH27 |
5 |
ナビゲーション |
6 |
軌跡ログ読込 |
7 |
新旧地形図 |
8 |
地図印刷設定 |
9 |
地図記号 |
10 |
地図偏角 |
11 |
読図講習会 |
12 |
展望図集 |
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