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平成26年度 安全登山講習会報告 |
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日 時 |
平成26年6月29日(日) |
場 所 |
山口県セミナーパーク研修室及びクライミングエリア |
天 候 |
晴れ |
参加者 |
91名(一般市民;33名、県岳連加盟団体会員;58名)
※県岳連加盟団体会員は、山岳共済会会員でもある。
講師:小林、坂口、山根、武永、細川、城代、江本、大岡、池本、加藤
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講習内容 |
(1)座学(9:00~12:00) (13:00~13:40)
・日本の山岳遭難事故の特徴と考察・遭難時の救助要請の仕方
・山での危険と対応方法・山岳遭難捜索保険
・山でかかりやすい病気の予防と初期対応
・一般登山のセルフレスキュー
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(2)実技(13:00~16:00)
①簡易ハーネスでの簡単な岩場の登・下降・トラバース
・簡易ハーネスの作り方、とそれらを利用した比較的易しい岩場での安全な登、下降、
トラバースの方法、簡単なロープワーク
②ケガの処置と対応方法
・捻挫・骨折時の三角巾、サムスプリント、応急ギプス君の活用方法、
テープスリング・カッパ、ザック等による背負い搬送方法、サバイバルシートの活用等
③緊急露営の方法
・ツエルトビバークの方法
・レスキューシートの活用方法
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山口県山岳連盟では、加盟団体員を対象にした様々な講習会を長年の間行ってきたが、数年前からは、安全登山の基礎技術を学ぶための安全登山講習会を新たに追加して行っている。
また3年前からは、広く一般の登山者の遭難防止に役立てていただきたいとの思いから一般登山者にも講座を開放している。
今回は、日本山岳協会共済会の共催事業として、山岳共済会会員および一般登山者を対象に開催した。
講習内容は、午前中が座学で、午後は受講者が三つの班に分かれて実技を行った。
午前中の座学では、日本山岳協会共済会の共催事業ということもあり、山岳保険に加入することの意義と重要性について説明を行った。
昨今、いろいろなタイプの山岳遭難捜索保険がみられるようになったが、捜索、傷害、死亡について対応した内容の充実した山岳保険であることを知っていただく事ができたように思う。
基礎的な登山の安全技術については、山岳雑誌等でも取り上げられている内容のものもあり、特別専門的な知識や経験を有しない方にも十分理解していただけた様に思う。
参加者の中からは、「聞いたことがある技術ではあるが、忘れていることもあり、何度も学習することは勉強になる。」とのコメントが聞かれた。
主催者側としては、伝えたいことはたくさんあるが、限られた時間の中で最低限身に付けていただきたい知識や技術に絞って伝えることの難しさを実感させられた。
技術や装備は少しずつ変化しており、また学んだことでも時間の経過とともに忘れてしまうこともあり、自分が学んだことや身に付けている技術や知識を一定の間隔で見直すことは大切だと感じた。
指導する側も絶えず新しい技術や知識を学ぶ姿勢を持ち続けることが必要と考える。
山口県山岳連盟としては、今後も加盟団体員を対象にした各種講習会を実施すると共に、一般登山者を対象にした講習会も、隔年で実施して、安全登山の普及・啓発にお役にたつように努めていきたいと考えている。 |
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座学風景① |
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実技風景①(ツエルト) |
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実技風景②(トラバース) |
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実技風景③(ギブス) |
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(文:江本正彦 写真:武永計介) |
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